Doctor Interview Hiroshi Baba

馬場 博

入局2年目 パパさんドクター

日々生じる疑問点を積み重ね、成長を続けている専攻医。
入局2年目のパパさんドクターにお話をうかがいました。

放射線科に入局したきっかけを教えてください

医学部生だった時、放射線科の先生が病院実習(ポリクリ)で放射線科医について熱く語ってくださったことがあったんです。
そのお話を聞いた時から「放射線科医かな」と思っていました。
そもそも、どの科に進みたいかという希望はそれほどなくて、先生の勧められた道に興味を持って今に至る、という感じです。

実は医学部を目ざしたきっかけも、高校卒業後の進路を考えていた時、医大生だった(現在医師をしている)兄からの「(医学生は)モテるよ」という助言でした(笑)。
もちろん、勉強は一生懸命しましたけどね。

どんな仕事をしているのですか?

今、私は(専門)分岐途中で、放射線科のすべてに携わって日々勉強をしているところです。
朝は7:00くらいに出勤します。仕事の割り振りが日ごとで異なるので、診療が始まる8:30までの間に、復習を兼ねて確認をするようにしています。

専門医の選択はこれからですが、おそらく診断・IVRの方に進むだろうなと思っています。
放射線治療医という道もありますが、治療の分野を今時点であまり知らないので、これまでの知識をさらに深めて突き抜けていく方向を選ぶでしょうね。

放射線科を選んでよかったと思うことはありますか?

たとえば、外科医を目指すなら、まず手術を学んで手技を身に付けて、さらに患者さんの症例と実際に携わらなければいけませんよね。それには一定の期間がかかります。
放射線科の場合、過去に蓄積された症例画像がすでにあるので、その症例から、学ぼうと思えばいくらでも学べます。
勉強をしようと思えば無限に学ぶことができる科ですし、スキルを早く身に付けることができるという点でメリットは大きいと思います。

それから、放射線科では全身の疾患を学ぶことができます。「お腹が痛い」と言っている患者さんがいたとして、そこで少なくとも「帰らせていいのか、入院しなければいけないのか」の診断をつける能力は身に付けられますね。

仕事とプライベートのバランスは?

実は子どもが生まれたばかりで、生後2ヶ月なんです※2021年4月20時点。
パパとしても頑張らないといけませんね。
帰宅する時間はマチマチですが、仕事が終わればすぐに帰れます。

休日には子どもをつれて散歩したりすることもあります。
基本、家で仕事はしません。ただ、学会前には論文を書いたりする作業もしますね。

先生の目指す将来像を聞かせてください

放射線の技術的な部分はどんどん進歩してますし、その流れに沿って画像を見てとにかく診断をする・経験を積むのが私の今のポジションであり、当面の目標です。
ただ、それぞれの科のあらゆる診療で、本当にたくさんの画像を撮りますし、他科と関わる機会もあるので、将来的には診療科の垣根を超えた人になりたい、と思っています。
科単位よりもその方が絶対にいいです。相互間で行き来して、あらゆる情報を共有できるようになるのが理想ですね。

放射線科医を目指す学生さんへ

まず、放射線科医の働き方は無限大です。いろんな働き方ができます。
読影だけを在宅でずっとやっている先輩もいますし、外科的な血管治療をメインでやる人もいます。

仕事が多岐に渡るので、やりたいことを存分にやらせてくれる環境でもあります。
画一したルートではなくて、その人がやりたい道に進めるように柔軟に動かしてくれる土俵を先生が整えてくれます。
画像(症例)はこれからもどんどん増えていきますし、その診断をするマンパワーが不足しているのも確かです。

もし今、科の選択に迷っていたり、なかなか決められない学生さんがいたら、放射線科をオススメしたいです。
私たちと一緒に働いてくれるあなたを待っています!

future message

未来の放射線科医に先輩からのひとこと

もし今、科の選択に迷っていたり、なかなか決められない学生さんがいたら、
放射線科をオススメしたいです。
私たちと一緒に働いてくれるあなたを待っています!

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