教授メッセージ
世界レベルの医療を大分に
大分大学医学部放射線医学講座のホームページへようこそ。
私は本講座の浅山良樹と申します。2020年2月より本講座を担当しております。
放射線医学は医学の中でも、CTやMRI、放射線治療などの大型医療機器と密接に関わる領域です。これらはテクノロジーを駆使して開発されており、我々は常に技術革新の最前線にいます。
我々の担当する領域は主に画像診断、画像下治療(interventional radiology, IVR)、放射線治療の3つに分かれます。画像診断では各疾患の病理や病態生理の本質を理解した上で、それを画像として可視化し、読み取る力が求められます。
また画像診断技術が進歩することで、疾患の未知の特徴を解明することもできます。IVRでは動脈瘤などさまざまな血管病変や、肝細胞癌をはじめとする腫瘍性病変を低侵襲治療することが可能で、それは回復した後の生活の質向上に大きく貢献します。放射線治療は「切らずに治す」治療法で、機能温存と治癒を同時に達成することが可能な素晴らしい治療法であり、その重要性は近年ますます高まっています。
私どもの講座では医局員がこれら3つの領域を分担し、世界レベルの医療を地域に提供すべく日夜奮闘しております。
大学の使命の一つに研究があります。医局員は自分の専門分野において高度な知識を持つことが要求されます。その上で、加速度的に進むテクノロジーと共に走り、未知の領域へ果敢に挑戦し、病気についての新たな知見を生み出さなくてはなりません。
それには自分の歩みを常に振り返り、膨大な医療データを解析する自然科学者となる必要があります。現在放射線医学に関する優れた教科書が数多く出版されていますが、それは先達の放射線科医が不断の努力で積み上げてきた研究結果そのものであり、我々現役の放射線科医はそれを引き継ぐ責務があることを忘れてはならないと考えています。
もう一つ大学の使命に教育があります。放射線医学は「全身を診る」学問であり、それができる優れたgeneral radiologistを育てていきたいと考えています。また優れた臨床医は同時に優れた自然科学者でもあります。科学者の眼で疾患をとらえつつ、患者さんには人間として向き合うことのできる、そんな医師を育てていきたいと考えています。
放射線医学に興味がある医師や医学生の方々が、我々の仲間になってくれることを切に願っています。
医局員紹介
浅山 良樹/本郷 哲央/島田 隆一/道津 剛明/板谷 貴好/
徳山 耕平/大地 克樹/田邉 基子/原 彩香/大塚 健一朗/
姫野 貴司/堤 茉莉/𦚰田 貴大/中尾 祐輔/相良 早紀