「『全身医療』から、さらなる専門性を実現できる」という点は大きな魅力です。
放射線科医は、CTやMRIを読影し、さまざまな症例と研究に照らし合わせて診断をつけます。
この診断を元に、主治医の治療方針が決まったり、手術のアプローチや術式を決定するキーになるといっても良いでしょう。
臓器単体から診断するのではなく、頭から足の先まで全身の疾患を診られるようになります。
その先には、診断または治療・IVRの専門医、そして特定部位に特化した専門領域を追求することができます。
近年では、平均寿命ではなく健康寿命に着目し、健康診断の推奨、未病や生きがいに対する取り組みも増えてきました。
元気に毎日を送りたいという想いはきっと誰も同じでしょう。
患者さんは多くの場合、治療する目的で病院を訪れますが、患者さんが自覚している痛みや疾患の原因が、実は異なる部位にあるかもしれません。
また、まったく自覚していないところに病原が潜んでいるかもしれません。
画像を通して、あらゆる方向から、しかもスピード感をもって全身診ることができるのは放射線ならでは、といえます。