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活動紹介

2024.8.28 患者様へ

本院で大動脈疾患の治療前に造影CTを行った 患者さん・ご家族の皆様へ  ~当院で2024年1月から2024年8月まで大動脈疾患に対する 治療前の造影CT画像の医学研究への使用のお願い~

〇情報公開文書

 

第1版: 2024年7 月11日作成

本院で大動脈疾患の治療前に造影CTを行った患者さん・ご家族の皆様へ

 ~当院で20241月から20248まで大動脈疾患に対する

治療前の造影CT画像の医学研究への使用のお願い~

 

【研究課題名】

Adamkiewicz(アダムキービッツ)動脈同定におけるbone(ボーン) subtraction(サブトラクション) CTAの有用性

※同定:血管を見つける

 

【研究の対象】

この研究は以下の方を研究対象としています。

2024年1月~2024年8月に当院で大動脈疾患に対する治療前に造影CTを受けられた方

 

【研究の目的・方法について】

大動脈は心臓から直接出て、全身に血流を流す大きな血管の一つです.動脈は管状構造で,その壁は内側から内膜・中膜・外膜という3層構造で構成されています。大動脈瘤は大動脈がこぶ状に拡大している疾患であり、場合によっては破裂し、致命的な状況となる疾患で、また大動脈解離は動脈が中膜で裂ける疾患であり、やはり場合によっては動脈瘤のようにこぶ状に拡大したり、破裂したりする疾患です。動脈瘤のサイズが5cmを超えると一般的に治療適応とされています。

大動脈疾患に対する治療において、人工血管(人工の筒状の布)に置き換える手術(人工血管置換術)や、大動脈内にステントグラフト(網状に組まれた金属の管に布(人工血管)が縫い付けられたもの)を内張りする手術(ステントグラフト内挿術)があります。これらの治療を行う際、大動脈から出て脊髄に連続する細い血管(Adamkiewicz(アダムキービッツ)動脈)があり、治療による血管が詰まってしまうことがあります。血管が詰まると脊髄への血流が減少し、場合によっては両足のしびれや麻痺、排尿や排便の感覚がわからなくなるといった症状がおこることがあります。治療前にAdamkiewicz(アダムキービッツ)動脈を見つけることで、脊髄への血流低下を来さないように治療戦略を決めることができます。

この研究では大動脈の疾患に対して通常の造影CTで撮られた画像を解析することで、より明瞭にAdamkiewicz(アダムキービッツ)動脈を同定できるような条件設定を検討します。これにより、より合併症の少ない大動脈疾患の治療につなげていきたいと考えています。

 

研究期間:2024年8月28日~2024年12月31日

 

【使用させていただく情報について】

本院におきまして、大動脈疾患の治療前に撮像された造影CT画像を医学研究へ応用させていただきたいと思います。なお患者さんのCT画像を使用させていただきますことは本学医学部倫理委員会において外部委員も交えて厳正に審査され承認され、大分大学医学部長の許可を得ています。また、患者さんのCT画像および診療情報は、国の定めた「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に従い、特定の個人を識別できないよう加工したうえで管理しますので、患者さんのプライバシーは厳密に守られます。当然のことながら、個人情報保護法などの法律を遵守いたします。

 

【使用させていただく情報の保存等について】

この研究で収集した情報はこの研究の論文発表後10年間の保存を基本としており、保存期間終了後は、パソコンなどに保存している電子データは復元できないように完全に削除し、紙の資料はシュレッダーで廃棄します。ただし、研究の進展によってさらなる研究の必要性が生じた場合は,再度倫理審査を受審し、承認を得た上で、それぞれの保存期間を超えて保存させていただきます

 

【外部への情報の提供】

この研究で収集した情報を他の機関へ提供することはありません。

 

【患者さんの費用負担等について】

本研究を実施するに当たって、患者さんの費用負担はありません。また、本研究の成果が将来医薬品などの開発につながり、利益が生まれる可能性がありますが、万一、利益が生まれた場合、患者さんにはそれを請求することはできません。

 

【研究資金】

本研究においては,公的な資金である大分大学医学部放射線医学講座の寄付金を用いて研究が行われます。

 

【利益相(りえきそう)反(はん)について】

この研究は,上記の公的な資金を用いて行われ,特定の企業からの資金は一切用いません。「利益相反」とは,研究成果に影響するような利害関係を指し,金銭および個人の関係を含みますが,本研究ではこの「利益相反(資金提供者の意向が研究に影響すること)」は発生しません。

 

【研究の参加等について】

本研究へ診療情報を提供するかしないかは患者さんご自身の自由です。従いまして、本研究に診療情報を使用してほしくない場合は、遠慮なくお知らせ下さい。その場合は、患者さんの診療情報は研究対象から除外いたします。また、ご協力いただけない場合でも、患者さんの不利益になることは一切ありません。なお、これらの研究成果は学術論文として発表することになりますが、発表後に参加拒否を表明された場合、すでに発表した論文を取り下げることはいたしません。

患者さんの診療情報を使用してほしくない場合、その他、本研究に関して質問などがありましたら、主治医または以下の照会先・連絡先までお申し出下さい。

【研究組織】

所属・職名          氏名

研究責任者 大分大学放射線医学講座 助教   道津 剛明

 

 

【お問い合わせについて】

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申し出下さい。

 

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:

住 所:〒879-5593 大分県由布市挾間町医大ヶ丘1-1

電 話:097-586-5934

担当者:大分大学医学部放射線医学講座

助教 道津 剛明(どうつ たけあき)